年齢不問で働ける時代が来ている!

有効求人倍率は1.5倍を超えて推移しており、サービス業をはじめ、多くの業界で人材の取り合いが顕在化している。コンビニエンスストアや飲食店を見てみても、人材不足からアルバイトでさえシフトの管理が困難になっているようだ。もちろん一部の業界や職種では、人材が間に合っているところもあるが、有効求人倍率が高まるにつれ、多くの業界では人材獲得のために、応募者を年齢不問にする動きも現れている。

応募者を確保するためには、まず応募者に対するハードルを下げる必要がある。例えば、製造業や介護職などはその典型的な例だ。そもそも年齢が高いことはそれだけ経験があるわけで、余程体力が要求される仕事以外では、年齢の高さはそれほどネックにはならない。単に、若年者のほうが仕事の飲み込みが早く、柔軟な対応力があるというイメージが優遇されているだけではないだろうか。そのため、既に経験のある業界の場合は、中高年であっても若い人に負けない活躍が期待できるだろう。

また、年金の受給年齢が今後70歳に引き上げられることから、これまでは第一線を退く年齢であった60代も戦力として社会が必要としている。年をとったからと後ろ向きな姿勢で仕事を探す必要はなくなったということだ。製造業やドライバー、介護職などは、高年齢者の雇用を積極的に行っており、これまでは正社員での雇用が難しかった年齢の人にも道が開けている。残りの人生を生きる蓄えが十分にある人は問題はないが、多くの人は今後もそれなりの収入を維持する必要があるので、そんなときには「年齢不問」で採用を行っている業界に注目してみてほしい。