チャンスの多い業界に注目しよう!

求人サイトや求人広告を見ると、年齢不問を前面に打ち出しているものと、そうでないものがある。しかし、募集や採用時に年齢制限をかけてはいけないことは、雇用対策法で定められている。(「特定の年齢層が少ない」「定年年齢を上限とする」など、例外的に認められている場合もあるようだ)そのため、本来すべての求人は年齢不問ということになる。

それでは、わざわざ年齢不問と書いているのはなぜだろう?それは、広く人材募集をしていることを強調するためだ。若くてもそうでなくても、有望な人材は採用したいという思いがあり、その背景には人手が足りていないこともあるようだ。だから、複数の企業に応募しても年齢を理由に断わられてきた人は、こういった求人を出している業界に目を向けて見るほうが良いかもしれない。年齢不問の職場は、介護業界や飲食業界、製造業界に多く、それらの業界は「給料が安い」「仕事がきつい」などといったイメージが先行しているため二の足を踏む人もいるだろう。しかし、収入減はあるかもしれないが、一定の年齢を超えての転職の場合は、どの職に就いたとしても収入が増えることは考えにくい。そのため、前職と同じ職種であることにこだわりすぎて、転職がままならない状態にいることは、かえってチャンスを掴み残っているともいえるのではないだろうか?

もしも年齢がネックになって、転職活動が上手くいっていないときには、まず「自分に向いているのはこんな仕事だ」という思い込みや「この業界はこんなものだ」という先入観を取り払ってほしい。そして、未経験の業界にも目を向けてみるべきだ。建前だけでなく、本気で年齢にこだわらないとアピールしている業種に注目してみると、案外チャンスは多いかもしれない。